むずむず脚症候群

「むずむず脚症候群」の正式病名は,最近,神経病学会により,「下肢静止不能症候群」という事に決まりました。しかし, 「下肢静止不能症候群」 という病名は,神経学に関わる医師以外の方にとっては,分かり難く,混乱を招きかねません。

従って,ここでは「むずむず脚症候群」と呼ぶ事にします。

軽症な患者さんも含めると,日本人では,3~5%の方が罹患しています。週に2回以上症状が出現する人は,約1%とされています。

しかし, 「むずむず脚症候群」 の患者さんの訴えは,必ずしも「脚がむずむずする」と言うだけではありません。むしろ, 「脚がむずむずする」 と初診の段階で訴える患者さんは,一部に限られています。

「さくらクリニック」では,「 むずむず脚症候群 」を疑った患者さんには,下記の問診票を渡し,どの様な「訴え」をするのかを,確かめることにしています。

むずむず イライラ 虫が這うような 痛い
ほてる かゆい 血管がつまる 筋肉が固まる
しびれる くすぐったい 中をもみたい 脚が腐っていく
重くなる むずがゆい ごそごそする 浮いてくる
脚が腐っていく 中をもみたい じりじりする ざわざわする
脚を投げ出したい  ざわざわする 自分の脚ではない 歩き回りたい
うずく 熱い じりじりする 冷たい
不安 電気が流れる 引き寄せられる あせり
足踏みしたい 焼けつく様な  痛かゆい 水が流れる様な
無理矢理引っ張られる 掻きたいけど届かない 脚を切ってしまいたい 動かずにいられない

上記の問診票の症状のいずれかに当てはまる症状を呈し,生活に不自由を感じている方は,お気軽にご相談下さい。

「 むずむず脚症候群 」 の患者さんの全てが,お薬の内服を必要とするわけではありません。生活を改善したりすることにより,かなりの方に症状の軽減が見られます。勿論,中等度~高度の症状を呈する患者さんには,お薬の処方をすることがあります。

「” むずむず脚症候群” など,病気じゃない。気が弛んでいるだけだ。」などと言う人も,未だに,数多くいるかと思います。しかし,その様な考え方は,改めなくてはなりません。治療により,有意義な人生を送ることができる疾患です。