肺炎双球菌ワクチン(調布市の補助あり)

65歳以上の方を対象とした肺炎双球菌を予防するワクチン接種に関して述べます。

肺炎双球菌ワクチン(ニューモバックス):2,500 円

肺炎双球菌ワクチンには,「ニューモバックス」と,「プレベナー13」があります。

調布市から補助が受けられるのは,「ニユーモバックス」のみであり,それも1回のみです。

その際には,上記の如く,2,500円を医療機関の窓口でお支払いください。

それ以後の,「ニューモバックス」と「プレベナー13」接種の方法は,医師により,意見が様々です。

(A)「ニューモバックス」を5年ごとに接種するとする方法もありますが,2回目からの「ニューモバックス」接種は,自由診療であり,調布市の補助はありません。さくらクリニックにおけるニューモバックスの接種は,8,000円(税込み)です。

(B)「ニューモバックス」を接種してから,1年くらいの期間を空けて,「プレベナー13(PCV13)」を接種します。(ニュウモバックス接種の際には,5年あけなさいというパンフレットが渡されていますが,これは,適切な表現とは言いがたい様に思われます。)

上記の(B)は,2016年のCDCのhome pageに記載された方法です。米国では現在,PCV15やPCV20認可されており,今までに肺炎双球菌ワクチンを受けたことのない65歳以上の方には,PCV15やPCV20の接種が進められています。

しかし,如何せん,PCV15やPCV20は,日本では認可されていません。従いまして,さくらクリニックでは,2016年頃のCDCの homepageに従って,上記の(B)の方法をおすすめ致します。ワクチン後進国日本を,またさらけ出してしまう出来事と思われます。

ここで注意すべきは,65歳以上の方は,プレベナー13(PCV13)を1回接種すると,2回目のプレベナー13(PCV13)の接種は禁じられています(日本のファイザー社の説明)。

2016年のCDCのhome pageの記載だと(B)の如き,2回の接種で十分とのことですが,どうしても,3回目の肺炎双球菌の接種を打ちたければ,プレベナー13(PCV13)接種の5年後に「ニューモバックス」を接種することができます。

上記は,私の意見であり,私自身,上記の如く接種を完了しています。

PCV15やPCV20認可されていない,「ワクチン後進国日本」ですので,医師により,様々な意見があるのは,これ致し方ありません。