(A) ワクチン接種済みの証明
留学する際には,留学先の大学・研究機関等が,様々なワクチンが接種済みであることを要求してきます。場合によっては,留学希望者と,留学先の機関の間を仲介する団体が介入している場合がありますが,その場合には,その団体が,接種すべき予防接種の種類を決めているようです。
その際に注意すべき点を説明します。いくつか遭遇したケースですが,ご自分で勝手に必要な予防接種を,複数の医療機関で受けてきているのですが,さくらクリニックを受診して,「私は,Aワクチン,Bワクチン,Cワクチン・・・・の接種が済んでいます。それを,英文診断書に記載して下さい。」と申されるケースがございます。「それでは,それらの接種記録を拝見させて下さい」というと,「その様な記録はありません。受けていることは事実ですから,英文診断書を作成して下さい。」と言い張る場合があります。こえは無理な要求です。
医師は,「確実に接種が終了している」という証明がない限り,診断書を作成することは出来ません。その証明となるのは,下記の①②③④のごときです。
① ワクチンを接種した医師が発行する「接種証明書」(発行が,有料である場合も多いと思います。)
②「予診票の患者用控え」この際に,接種を行った医療機関名が明確に確認出来ることが必要です。また接種した医師の,直筆による署名を確認出来ることも必須な条件です。
( 患者用控え がない予診票もあります。むしろない場合が多い。かもしれません。)
③ 「予診票のコピー」 (②と同様に,医療機関名,接種医師の直筆署名が確認出来ること)
③「予診票をスマホ等で撮影した写真」 でも,接種証明として認めます。(②と同様に,医療機関名,接種医師の直筆署名が確認出来ること)
非接種者と医師の直筆の署名,ワクチンの種類,医療機関名,接種日を明確に撮影して下さい。
④「母子手帳」は,当然,接種証明として認めます。
(B)特殊なワクチンの,英文のワクチン接種証明書(日本国内で接種が認可されているワクチンに限定)
日本での接種が認可されているが,一般の方が接種を希望することは希で,特殊な職業の方が希望するワクチンの接種の依頼を受けることがございます。このような場合には,無料で,英文の接種証明を発行します。ご希望の方は,前もって,お申し出ください。
(C) 複数の国でワクチンの接種を受けたお子さんの,英文接種証明
ワクチンは,国により,様々です。日本では,あまり知られていないワクチンの接種が混在していることもございます。
このような場合には,接種証明書の作成には,様々な理由により,相当の労力と時間を要する場合がございます。
従いまして,英文診断書の作成の料金は,前もって相談させていただきます。
