4種混合(DPT-IPV)ワクチン接種は,1期と2期から構成されています。
¶ 4種混合1期は,原則としてDPT-IPVを用い,4回(①⇒②⇒③⇒④)の接種から構成されています。
¶ 4種混合2期は,(4種混合なのに,なんとなく理解に苦しむのですが,)二種混合ワクチンのDT(ジフテリアと破傷風に対する二種類のワクチンの混合)を用います。
11歳~12歳で接種します。調布市では一般に,中学校に入学する直前に接種表が送られているようです。すなわち,中学校に入学する時点では,原則として,二種混合ワクチンのDTが終了していることになります。
一般のワクチンは大部分が,0.5mlを皮下接種いたしますが,DTワクチンは,なんと0.1mlの接種です。ですから,接種に携わる医師は,少々慎重にシリンジに吸引し,シリンジ内部に,本当にワクチンが入っているの否かを確認してから,接種いたします。
接種量が0.1mlと言っても,局所の発赤・腫脹・硬結が出やすいため,皮下深くに注入する必要があり,注射針を皮膚面に直角に近い角度で刺入します。

4種混合(DPT-IPV)1期の接種は4回の接種(①⇒②⇒③⇒④)から構成されています。
¶ ①と②の間隔が8週間以上空いた場合
直ちに初回2回目の接種(②)を施行します。その後は,規定のスケジュール通り,接種を続行します。
¶ ②と③の間隔が8週間以上空いた場合
直ちに初回3回目の接種(③)を施行します。その後は,規定のスケジュール通り,接種を続行します。
¶ ③と④の間隔が18ヶ月以上空いた場合
直ちに④の接種を施行し,4種混合(DPT-IPV)を終了します。
¶ ①と②の間隔,②と③の間隔が8週以上あいた場合
直ちに3回目の接種(③)を行います。
この時には,その後に④の接種を行いますが,③と④の間隔は,約1年間が良いとされています。
¶ その他にも,初回の接種が顕著に遅れた場合などがありますが,ここでは省略します。接種を担当する医師にご相談ください。