百日ぜきのワクチン接種

定期予防接種により百日咳の免疫を得ていても、小学校就学前にワクチン効果が薄まるた め、日本小児科学会では任意での3種混合ワクチンの2回追加接種を推奨しています

今までに,1回も百日ぜきワクチンを受けたことのない人に関しては,「DPTワクチンを」,4回接種することが必要となります。その際の標準的なワクチン接種スケジュールは下記の如くです。

勿論,任意接種ですから,全額自費負担です。

初回免疫

通常、1回0.5mLずつを3回、3〜8週間の間隔で皮下に注射する。

追加免疫

第1回の追加免疫には、通常、初回免疫(上記)後,6か月以上の間隔をおいて、0.5mLを1回皮下に注射します。

その後も,10年くらい経過すると,免疫力は低下しますので,追加免疫獲得のため,通常、さらに1回0.5mLを皮下に注射します。

沈降精製百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン(DTaP)

日本では戦後まもなく1949年から全菌体不活化ワクチンが導入され、1958年にはジフテリアトキソイドワクチンを加えたDP2種混合ワクチン、1964年からは破傷風トキソイドが加わってDPT3種混合ワクチンとして全国的に用いられた。その結果、1972年には百日咳患者の発生は激減した。一方で、百日咳ワクチンによる局所の腫れや痛みだけでなく全身反応や稀に脳障害を引き起こす強い副反応が問題になった。1975年には2名の死亡例が起きて一時接種が中断された。海外でも接種を中断する国が出た。