リベルサスの内服に関する注意

リベルサスの内服方法

リベルサス(semaglutide)は、GLP-1受容体作動薬である。注射薬としてすでに上市されているオゼンピックと同様の薬剤である。

リベルサス(semaglutide)は,胃粘膜から吸収されるが,その内服に関しては,幾つかの規則を厳守しなくてはならない。

①朝起きたら,勝手に飲水してはならない。勿論,食物や,他の薬も服用してはならない。前日の夕食は,なるべく早く済ませ,夜食などはしてはならない。

睡眠薬が必要なときには,睡眠より,1時間前には内服を済ませるようにする。

就眠前に,水分を取ることに制限はないが,ミルク豆乳などを,就眠前のに飲むことも控えた方が良い。夜中の3時頃に淡水を飲むことは,許されるが,それ以降は飲水は控える。

翌朝,食物や他の薬剤が胃内に全く残っていないような状態で,内服を始める。

②服用時には,120mlの水をコップに入れ(普通のコップの半分),その水でリベルサスを内服する。多量の水,例えば,300mlの飲水による服薬は許可されない。

③リベルサス内服後は,少なくとも30分間は,追加の飲水は許されない。

(添付文書には30分と記載されているが,出来たら,1時間に近い間は,水,食物,他の薬剤の服用は避けた方が良いと,医療関係者の中では言われている。このくらいの時間を過ぎたらば,朝食や,他の薬の内服は許可される。)

④リベルサスを分割したり,粉砕することは行ってはならない(絶対禁止)。

⑤しばしば起こる勘違いは,食事はダメでも,他の薬を服用すること自体も厳禁である。

⑥リベルサスの服薬を忘れてしまい,食事や,他剤の内服を行った場合には,その日のリベルサス内服は中止とする。