多汗症には全身に発汗が増加する全身性多汗症と,体の一部に発汗が増える局所多汗症とに分類されます。
さくらクリニックでは,全身性の多汗症は扱っておらず,それらは,多方面にわたる検査,および様々な治療が必要であるため,大学病院や専門病院に紹介いたしております。
さくらクリニックでは,おもに,局所多汗症,特に腋窩の多汗症の診療を行っています。
重症度の判定はStruttonらが自覚症状により以下の4段階に分類したHyperhidrosis disease severity scale(HDSS)を用いております。
(1)まったく気付かない、邪魔にならない。
(2)我慢できる、たまに邪魔になる。
(3)どうにか耐えられる、しばしば邪魔になる。
(4)耐えがたい、いつも邪魔になる。
このうち(3)、(4)を重症の指標にしている。
さくらクリニックで,腋窩の多汗症に処方する薬剤は,「エックロックゲル,ツイストボトル」です。日本の保険制度上,上記のHDSSの(3)および(4)の方に処方することが認められていますが,(1)および(2)の方への処方は認められていません。
このお薬は,1日1回腋窩に塗布いたします。患者さんにより,効果発現までの時間は様々ですが,概ね「6週間」くらいで,効果が出てまいります。





