皮膚には,細かく短い毛が多数,生えていることは,皆様もご存じのことと思います。毛穴の奥には,皮脂腺が存在し,そこから分泌される皮脂は,毛の周囲を通り抜け,外に出るようになっています。夏など,暑いときには,汗をかきますが,単なる水分だけではなく,油(皮脂)の成分が含まれていることは,自ずとご存じのことと思います。
この汗腺が病的になると,ニキビ(尋常性ざ瘡)が生じます。
Googleの基本画面の右上にある「画像」を選択し,「にきび」と入力し,Enterを押すと多数の分かりやすい図が出てくるので,ご参照ください。
「東つつじヶ丘さくらクリニック」は内科を主体に標榜しておりますが,院長は,本来は「病理専門医」ですので,皮膚病理にも精通しており,そのため,ニキビ(尋常性ざ瘡)に関しても,基本的な知識を持ち合わせております。
さくらクリニックの周りには,皮膚科が殆どなく,仙川の皮膚科などに通院されているのですが,患者さんが多く,2~3時間待たされ,短時間の診療で終わらざるを得ない状況の様です。従いまして,周囲の患者さんから,「皮膚の薬の処方を御願いします」といった要望が多く寄せられ,やむなく,半年前から,「皮膚科を標榜」することになりました。
高度に感染を生じたニキビ(尋常性ざ瘡)等は,専門病院へ紹介いたしますが,初期段階~中期段階の極基本的な対処は心得ておりますので,ご希望があれば,ご来院ください。

最初に処方する治療薬の【ディフェリンについて】
① 約2週間くらいの間の出来事
初期の段階のニキビ(尋常性ざ瘡)に関しては,ディフェリンを処方いたします。ディフェリンは,角化を抑制し,面皰(にきびの初期~中期段階)の形成を防いでくれます。また,ニキビ(尋常性ざ瘡)で問題となる,炎症を防ぐ作用も有しております。
ディフェリンを使い始めてから2週間位の間は,乾燥、ヒリヒリ感、赤みなどがあ出現することがありますが,使い続けるうちにそれらの症状は徐々に改善することが一般的です。これらの皮膚の反応は,「薬の副作用」と言うよりも,むしろ,「治療効果の現れ」とも考えることが出来ます。
もしも,症状が改善しない場合には,薬の使用を中止し,さくらクリニックに来院して,ご相談ください。
②2週間目から3ヶ月目までの間
時々,スマホなどで写真を撮っておいて,比較検討してください。一般的にはニキビ(尋常性ざ瘡)が改善して行くのが実感されると思います。
③ 3ヶ月目から1年目までの間
徐々に改善していくことが望まれますが,病変が逆戻りしたりすることもあり,また炎症が出現することもありますので,その際には,さくらクリニックにご来院ください。
実際の薬の塗布の仕方,その他の注意は,Google等に,「ディフェリン」と入力すると,ディフェリンの製造会社や,様々な医療機関のHome Pageに到達しますので,そこで,詳細をご参照ください。
その他の薬も多数ございますが,順次,このホームページでで説明予定です。