調布市から,調布市医師会を通じて,医療機関に配布され,医療機関内等に掲示用に配布されたポスターを下記に示します。
このポスターを,何気なく見ると,これからも,今まで通り,70歳,75歳,80歳,85歳,90歳,95歳,100歳になると,肺炎双球菌ワクチンの接種券が送られてくるとの錯覚を覚える人が多いのではないのでしょうか????
ところが,問題は,上記ポスターの中の下記の記載です。
この記載は,例えば,今年は調布市から接種券が送られて来ている,現在70歳の方が,「今年は,肺炎双球菌の予防接種は受けずに,身体が衰え始める80歳の時に接種券が送られてくると思うから,80歳で接種券が送られて来たときに,肺炎双球菌の予防接種を受けよう」と考えるかも知れません。
しかしながら,その時は,既に,上記ポスターの記載の期限である「令和6年3月31日」を過ぎています。
言い換えますと,現在70歳の方は,「令和5年4月1日~令和6年3月31日」に接種を受けれは,定期接種となり,「自己負担額 2,500円」で肺炎双球菌ワクチンを受けられます。しかしながら,80歳では,調布市から接種券が送られて来ませんので,任意接種となり,予防接種の料金を,全額,医療機関に支払わなくてはなりません。
令和6年4月1日以降は,65歳に達した方のみに,接種券が送られて来ますが,70歳,75歳,80歳,85歳,90歳,95歳,100歳の方には,接種券は送られて来ません。今まで,これらの年齢の方に送られて来ているのは,[経過措置」に過ぎません。この経過措置は,令和6年3月31日で終了します。
従って,65歳に成,調布市から接種券が送られて来た方は,可能な限り,その接種券で肺炎双球菌のワクチン接種を受けることが望まれます。それ以降になりますと,予防接種の費用は,全額,自己負担となります。
令和元年から実施されている70歳以上を対象とした肺炎球菌感染症の定期接種に関する経過措置は,2023年度内 (行政的には,実際には2024年度3月31日)まで有効です。しかし,それ以後は失効します。
上記に関しては,今後,様々な論議が生ずる可能性があり,確定的ではありませんが,上記のとおりに執行される可能性が,おそらく高い様に思われます。
従いまして,これからは,65歳になり,調布市から接種券が届いたら,できる限り早く,肺炎双球菌予防接種を受ける様に努力しましょう。
これが,調布市の助成を受けることができる,唯一の機会となります。
それ以外は,全額自己負担となります。