先天性風疹症候群の発症の防止について

ワクチンの専門家に意見を聞きましたが,その内容は下記の如くです。

  • 妊娠希望の女性が,先天性風疹症候群の発症を防ぐために行う際に行う風疹抗体価検査は,HI法が最も適しています。
  • 妊娠希望の女性は,HI法で,32倍以上の抗体価を獲得し,かつ,妊娠中は人混みを避け,濃厚接触を避けることが強く望まれます。
  • また,夫や同居する家族は,16倍以上の抗体価を有していることが強く望まれます。
  • 抗体価が,16倍以上あれば風疹に極めて罹患し難く,その結果,妊婦への感染は極めて起こりにくいと考えられます。
  • 風疹検査法はいろいろ書物に書かれているようですがEIAIGG法はあくまで定性反応ですからあてになりません。IgGの数値は実は半定量に過ぎません。
  • 妊娠の際の判定基準はHI法でしか検討されていません。
  • EIAIGG法で出ている基準値は参考値と考えることが必要です。
  •  風疹の検査などワクチン後の評価の検査は、追加接種後6週間以上あけてから検査する必要があります。
  •  また,1回目の接種での抗体価の上昇が十分でなく,2回目の追加接種する時は,第1回目の接種から,少なくとも8週間以上あける必要があります。
  •  風疹の追加接種後の避妊期間は8週間です。
  • 麻疹はPA法で256倍以上又はNT法で4倍以上です。麻疹もIgGは無意味ですから使いません。